インフルエンザの流行がニュースでも取り上げられています。
社会人の中には、会社でインフルエンザであっても休むことが認められない《インフルエンザハラスメント》を受ける人もいるとか…。
子供にはちゃんと法律で決まった出席停止期間もあるくらいの感染症なのに…と思いながらニュースを見ていました。
でも出席停止期間って普通の人は覚えるものでもないし、毎年わからなくなってしまうものだろうな。と感じたので、私が今まで勉強してきたものを活かしてここにまとめておくことにします!
参照はこの本。
ここに載っている情報を基に書いています。
ちなみに現在は第4次改訂版がでています。(2017年~)感染症のところは大きく変わりないです。
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では、まずは学校の法律について。
出席停止に関する法律
学校保健安全法
(出席停止)第19条
校長は、感染症にかかっており、かかっている疑いがあり、又はかかるおそれのある児童生徒があるときは、政令で定めるところにより、出席を停止させることができる。
(臨時休業)第20条
学校の設置者は、感染症の予防上必要があるときは、臨時に、学校の全部又は一部の休業を行うことができる。
学校保健安全法施行令
(出席停止の指示)第6条
校長は法第19条の規定により出席を停止させようとするときは、その理由及び機関を明らかにして、幼児、児童又は生徒(高等学校(中等教育学校の後期課程及び特別支援学校の高等部を含む)の生徒を除く)にあってはその保護者に、高等学校の生徒又は学生にあっては当該生徒又は学生にこれを指示しなければならない。
2 出席停止の期間は、感染症の種類等に応じて、文部科学省で定める基準による。
学校保健安全法施行規則
(感染症の種類)第18条
学校において予防すべき感染症の種類は、次のとおりとする。
下記に記載
(出席停止の期間の基準)第19条
令第6条2項の出席停止の期間の基準は、前条の感染症の種類に従い、次のとおりとする。
下記に記載
出席停止になる感染症の種類と期間
学校保健安全法施行規則 第18条で掲げられている感染症の種類と出席停止期間についてです。
第一種感染症・第二種感染症・第三種感染症にわかれています。
それぞれ説明していきます。
第一種感染症
第一種感染症は珍しい感染症のため、情報のみ載せます。
- エボラ出血熱
- クリミア・コンゴ熱
- 南米出血熱
- 急性灰白髄炎(ポリオ)
- ペスト
- ジフテリア
- ラッサ熱
- マールブルグ病
- 重症急性呼吸器症候群(病原体がSARS コロナウイルスであるものに限る)
- 鳥インフルエンザ(病原体がA型インフルエンザウイルスでその血清亜型がH5N1であるものに限る)
第一種感染症の出席停止期間はすべて
完全に治癒するまで
となっています。
おそらく第一種感染症が出たらニュースになりますよね。
第二種感染症
第二種感染症は空気感染又は飛沫感染をする感染症です。
罹患者も多く、学校において流行を広げる可能性が高いものです。
第二種感染症の出席停止期間の基準はそれぞれ違いますが【病状により、学校医、その他の意思において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではない】とされています。
それではひとつひとつみていきましょう。
インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1)を除く)
出席停止期間は
発熱した後5日、かつ解熱した後2日を経過するまで
となっています。
ただし幼稚園児・保育所児については
発熱した後5日、かつ解熱した後3日を経過するまで
とされています。
ワクチンをうっていたり、抗ウイルス薬によって早期に熱が下がる場合もありますが、それでも感染力は残っているため《発症後5日経つまで》は欠席してくださいねということです。
元気になった子供が学校に行きたがっている。こんなに元気なら家にいるよりも学校に行ってほしい…と思う保護者も多いと思いますが、学校でも発症日・出席停止日数は管理しているので、出席停止期間を守らずに早めに学校に来てしまった子は保護者に連絡をとり、お迎えにきてもらい早退することになるでしょう。実際、私は帰していました。
やはり、集団生活の場なので感染の恐れがある場合、そこらへんは厳しいです。
注意するべき点は
熱が出た日(発症日)は0日とカウントする
ということです。
ここを間違えると早く学校に来てしまうということがおこってしまいます。
解熱したときも同じです。解熱した日は0日。なのでそのあと2日経つまでは出席停止です。
担任の先生も流行の時期はしっかりと出席停止期間を把握していることと思うので、先生と確認しあっておくことをおすすめします。学校に行ったのにお迎えにいかなければいけないのは二度手間ですからね…
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好となるまで
出席停止となっています。
水痘(みずぼうそう)
すべての発しんが痂皮化するまで
出席停止となっています。
米国小児科学会では水疱出現6日後までを隔離目安としており、免疫が低下している人との接触はさらに長期間避けることが推奨されています。
麻疹(はしか)
発しんに伴う発熱が解熱した後3日を経過するまで
出席停止となっています。
米国小児科学会では発しん出現後4日後までを隔離の目安としています。
風疹
発しんが消失するまで
出席停止となっています。
米国小児科学会では発しん出現6日後までを隔離の目安としています。
百日咳
特有な咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまで
出席停止となります。
咽頭結膜熱(プール熱)
発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要症状が消失した後2日を経過するまで
出席停止となります。
結核
病状により学校医その他の医師において感染の4おそれがないと認められるまで(目安として3日連続で喀痰の塗抹検査が陰性となるまで)
出席停止となります。
それ以降は、抗結核薬による治療中であっても登校・登園は可能である。
髄膜炎菌性髄膜炎
有効な治療開始後24時間を経過するまでは隔離が必要である。
病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認められるまで
出席停止となります。
第三種感染症
第三種感染症は、学校教育活動を通じ、学校において流行を広げる可能性のあるものです。
出席停止期間は
病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで
となっています。
ただし中には登校・登園を制限しないものもあります。
それぞれ症状によって医師の指示があると思いますので、出席停止なのか登校・登園していいのかは、その指示に従います。
流行性角結膜炎
眼の症状が軽減してからも感染力の残る場合があり、医師において感染のおそれがないと認められるまで出席停止となります。
このウイルスは便中に1か月程度排泄されるため、登校・登園を始めても手洗いの励行が必要である。
溶連菌感染症
適切な抗菌薬による治療開始後24時間以内に感染力は失せるため、それ以降、登校が可能となる。
(厚生労働省の「保健所における感染症対策ガイドライン」では、抗菌薬内服後24~48時間経過していること。と記載されています。)
手足口病
流行の阻止を狙っての登校・登園停止は有効性が低く、またウイルス排出期間が長いことからも現実的ではない。本人の全身状態が安定している場合は登校・登園が可能である。
(厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」では、解熱後1日以上経過することとの記載されています。)
手洗いの励行(特に排便後)をする。
ヘルパンギーナ
全身状態が安定している場合は登校・登園可能であるが、長期間便からウイルスが排泄されるので、手洗いを励行する。
伝染性紅斑(りんご病)
発しん期には感染力はほとんど消失しているので、発しんのみで全身状態のよい者は登校・登園可能である。
ロタウイルス/ノロウイルス感染症
症状のある間が主なウイルスの排泄期間なので、下痢・嘔吐症状が消失した後、全身状態のよい者は登校・登園可能であるが、手洗いを励行する。
マイコプラズマ感染症
症状が改善し、全身状態のよい者は登校・登園可能である。
アタマジラミ
適切な治療を行えば登校・登園に制限はない。
RSウイルス
咳などの症状が安定した後、全身状態のよい者は登校・登園は可能であるが、手洗いを励行する。
伝染性軟属腫(水いぼ)
登校・登園に制限はないが、浸出液が出ている場合は被覆する。
伝染性膿痂疹(とびひ)
米国小児科学会では治療開始から24時間以内までの隔離を推奨しています。
その他は私が勤務していた時には見かけなかったものなので情報のみ載せます。
- コレラ
- 細菌性赤痢
- 腸管出血性大腸菌感染症
- 腸チフス、パラチフス
- サルモネラ感染症(腸チフス、パラチフスを除く)、カンピロバクター感染症
- RSウイルス感染症
- インフルエンザ菌b型(Hib)
- EBウイルス感染症
- 単純ヘルペス感染症
- サイトメガロウイルス感染症
- A型肝炎
- B型肝炎
- 日本脳炎
- 急性出血性結膜炎
- 肺炎球菌感染症
- ヒトパピローマウイルス感染症
感染症対策 おすすめの除菌スプレー
集団生活をしていると、感染症にかかるリスクがあるのは仕方のないことです。
しかし、そんな感染症の子たちとたくさん関わってきた私が一度もうつったことがことがないのは、このおかげだと思っています笑
申し訳ないと思いながらも感染症の子がいた場所にはたくさんかけていました笑
でもそのおかげでうつる子も少なくすんだのではないか?と思っています。
これは、感染性胃腸炎に効果的な次亜塩素酸ナトリウムの消毒。
いちいちハイターを薄めて作るのが手間だったのでこれを使っていました。なのでメインは食中毒や感染性胃腸炎系の感染症対策なのかな?
でも【あらゆる空間の除菌・消臭】とでかでかと書いてあるので、普段使いしています。
家用も購入し、帰宅後はまんべんなくまいていました。コートなどにももちろん、書いてある通り空間にも。
胃腸炎のときもハイターでスプレーを作るよりも安全に使える消毒なのでおすすめです。
人にやさしい弱酸性と水還元で残留性ゼロなので安心安全。赤ちゃんがいても安心して使えそうです。
金属の腐食性も極めて低いとのこと。そのためドアノブの消毒にも使えます。
ということで今年もお世話になりますメディクロールさん!
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ワンシーズンに2~3本くらい使っています。子供の嘔吐とかを考えると今年はもう少し本数増やしてもよさそう?
本体自体はそんなに高くないけど送料を考えるとできるだけまとめ買いしておきたいところです…!
さいごに
感染症の学校での出席停止について書きました。
出席停止の基準なんて普通は自分で学ぶことはほぼないと思うので、ぜひ参考にしてください!
インフルエンザについてはわかりやすい表でもまとめていたのでそれもそのうち書き直して載せます!絵が得意ならすぐにでも載せられるのですが…笑
登校の際の治癒証明についてなども追って書き足します。
感染症は対策をすることが大事です。ワクチンはもちろん、日々の除菌もですね☆
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