羊水検査とは出生前診断の一種である。
目的
羊水の中には、胎児の皮膚や粘膜などの細胞が含まれていたり妊娠期が進むと肺胞液やおしっこなどの成分も含まれてくる。そのため、羊水を調べることによって胎児の染色体や遺伝子の異常の有無が調べられるという検査。
ただし診断できるのは特定の異常に限られているため、すべての異常が発見できるわけではないとのこと。
確定診断検査にもなるため、結果次第では産む・産まないの決断にもつなげられる。
人工妊娠中絶は21週6日まで。そのため、羊水検査は20週くらいまでに行われることが多いそう。大体16週以降の時期から実施される。
検査方法
1.超音波(エコー)検査で胎児の状態を確認。
2・妊婦のお腹を消毒。
3.滅菌布でお腹を覆う。
4.エコーで見ながら妊婦のお腹に穿刺針(細い針)を刺す。
5.羊水を20ml程採取する。
あとはその羊水を検査機関に出すだけ。
時間にして5~10分程度。穿刺後はしばらく安静にする。
針を刺すときの痛みは個人差があるようだが、私はほぼ痛みがなかった。あー刺さってるなぁっていう感覚のみがあった。局所麻酔もしてもらえたからかもしれない。
ちなみに、感染予防のために3日間は抗生物質を飲むことになる。当日はお風呂も入れない。子宮収縮抑制剤も処方されるようです。
検査結果がでるまでは2週間ほどかかることが多いよう。
検査の種類
主な方法のG-bandという方法。細胞を培養して検査するらしい。そのため、検査結果が出るまでに時間がかかるとのこと。
細胞を培養しない?FISH法というものもある。培養に時間がとられないため、この検査は1週間ほどで検査結果がでるよう。
FISH法は、13・18・21トリソミーと性染色体異常のみがわかる方法だそう。FISH法だけやってくれるところはなかなかないようで、大体がG-band法との組み合わせで行われるよう。
トリソミーで誕生してこられる可能性が高いのは、13・18・21トリソミーの3つなので、FISH法は限られた結果のみわかるみたい。
私は早く結果を知りたかったからFISH法も組み合わせたが、大体は中絶期間ギリギリで1週間で結果が知りたいっていう人が主にやるもの?のよう。
私が行ったところは、FISH法はプラス料金がかかった。2つの検査をするってことだから仕方ないのかもしれないが…。
費用用
費用は病院によるみたいだが、10万円以上はかかる。15万円前後のところが多いみたい。保険がきかずに自費診療となる。
危険性
・流産の可能性が1000人中に1~3人。つまり0.1~0.3%の確率で起こる。非常に少ない値だが、100%安全とはいえないということである。
・稀に細胞の培養がうまくできずに、判断不能になることもあるよう。
・出血・破水・下腹部痛などが100人に1人の確率で起こる。
検査は人の目で見て判断するようなので、数の異常はわかっても構造の異常まではわからないこともあるそう。さらに、体の一部は正常な染色体で、一部が異常をもった染色体という染色体モザイクというものの場合は、【羊水検査は正常で出でも、生まれてきたら異常がみつかる】ということもあるそう。
また、染色体の形は個性があるため正常異型という異常を起こすことはないけど通常あまり見つからない形もあるそう。この場合は羊水検査では判断がつかないということ。この場合は、夫婦の染色体を調べて、夫婦どちらかが同じ染色体を持っていれば胎児も正常(夫婦が正常であるから)、夫婦どちらも持っていなければ妊娠段階で起こった事なので胎児に異常があるということらしい。
だから羊水検査にも限界があるということ。
おわりに
羊水検査はリスクを伴う場合もあるため、誰もができるわけではないよう。
【家系に染色体異常の人がいる】とか【高齢出産の人】とか【母体血清マーカーやクワトロテストなどの結果で高い数値がでた人】とかに勧められるようです。
あくまでも素人の私が一生懸命調べた内容なので正しくない情報もあるのかもしれませんが…参考にしてください!
羊水検査は受けることもかなり勇気がいることだと思います。そして結果を待つ時間は悪い方向にしか考えられなくなり、苦しい時間と私はなりました。でもはっきりさせることにより、これからの過ごし方が決まります。良い結果であれ悪い結果であれどっちにしても。
障害があったとしてもやはり我が子は特別です。とてもかわいいです。唯一の存在です。でも受け入れるまではとても辛いものがあります。産むにしろ諦めるにしろ決断はかなり難しいことだと思います。家族でしっかり話し合い、よりよい未来につながりますように。
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