妊婦・妊活中の人になぜ葉酸摂取が必要なのか

『妊婦には葉酸が必要』なんてよく聞きますが、一体なぜ妊婦に必要なのか、妊活中にもなぜ必要なのか、葉酸はなにに良いのか、どう摂取するのかなど、疑問がたくさんあったので簡単にまとめてみました。

葉酸とは

葉酸とは水溶性ビタミンB群の一種である。

葉酸は細胞の生産や再生を助けて体の発育を促す役割である。

妊婦に葉酸が足りないとどうなるか

悪性貧血を引き起こす

葉酸は【赤血球の生産を助ける役割】がある。造血のビタミンのひとつである。

葉酸不足によって、赤血球そのものがつくられなくなり、悪性貧血を引き起こします。

この悪性貧血は『巨赤芽球性貧血』といいます。

骨髄の中で赤血球が大きくなり、それにより赤血球・白血球・血小板のすべてが少なくなることにより、貧血が引き起こされます。

重症化すると失神することもあり、失神による転倒で流産の危険が高まります。

妊娠中期~後期は、赤ちゃんにたくさんの血液が送られているため、さらに貧血になりやすくなります。突然のめまいや立ちくらみにより転倒の危険が高まったり、赤ちゃんに十分な栄養が届かなくなってしまったりもします。

赤ちゃんの先天性障害のリスク

妊娠初期は、赤ちゃんの細胞分裂が活発に行われ、脳や脊椎など重要な器官が形成される大事な時期です。この時期に葉酸不足があると、赤ちゃんの細胞分裂がうまくされず、器官の形成が進まず、様々な先天性障害を引き起こします。

神経管閉鎖障害(NTDs)

赤ちゃんの脳や脊椎が形成される時に『神経管』という器官が塞がることで起こる障害のことである。

無脳症

赤ちゃんの脳の形成不全によって起こる。高い確率で流産や死産になったり、重い障害が残るといわれている。

二分脊椎症

運動障害や排泄障害が現れる可能性がある。

これらのリスクを減らすためにも葉酸の摂取は必須である

その他にも葉酸摂取は【妊娠高血圧症候群の予防】や【悪阻の軽減】【妊婦の免疫力を高める】などの効果もあると言われています。

妊活中にも葉酸を摂取をすすめるわけ

受精卵を着床しやすくする

葉酸は赤血球の生産を助ける役割があります。そのため、葉酸を摂取することによって、より全身にしっかり血液が巡るようになる。すると、子宮の働きもよくなり、子宮内膜を厚くすることへとつながっていく。子宮内膜が厚いと受精卵が着床しやすいとのこと。着床すると細胞分裂がはじまるため、正常に細胞分裂が行われるようにサポートすることへとつながる。

このことから妊活中から葉酸を摂取することが必須であることがわかる。

最も葉酸摂取を必要とする時期は

受精したあと、受精卵は急激なスピードで細胞分裂を繰り返し、人へと成長していく。この細胞分裂が活発に行われている時期に葉酸を摂取することで、母体の血液量を増やし、栄養を送り込み、胎児の細胞分裂を手助けする効果がある。

この時期に葉酸不足があると、細胞分裂がうまく進まなくなることもあるという。

このことから

妊活中~妊娠3か月まで

の期間に最も積極的に葉酸を摂取する必要がある。

葉酸の摂取推奨量は

厚生労働省の日本食事摂取基準です。

表にまとめました。

妊活中~妊娠中の人は一日400㎍の摂取が必要になっています。

食べものからの葉酸摂取

葉酸を多く含んだ食物を積極的に摂取することを心掛けるとよい。

具体的にはこのようなものがあげられる。

野菜類

  • ほうれんそう
  • ブロッコリー
  • かぼちゃ
  • 枝豆
  • モロヘイヤ
  • アスパラガス
  • パセリ
  • 菜の花

きのこ類

  • エリンギ
  • まいたけ
  • えのき
  • 干しシイタケ

果物類

  • バナナ
  • キウイ
  • みかん
  • いちご
  • ライチ
  • マンゴー
  • アボカド

※果物は糖分も高いので、糖尿病に注意が必要。

その他

  • レバー
  • 納豆
  • 焼きのり
  • ほたて
  • 青のり
  • わかめ
  • 豆腐
  • きなこ

これらの食品をうまく取り入れて、葉酸摂取を心掛けていくのがよさそうです。

…と言いたいところですが。

葉酸は水に溶けやすく、加熱に弱く、胃酸で分解されやすいため、食べ物に含まれている葉酸の量はすべてをそのまま吸収することはできず、食べた量に対して50%程しか吸収されないよう。

例えば、ブロッコリー1株には420㎍の葉酸が含まれていますが、調理加熱で葉酸量は43%も減少してしまうそうです。

つまり、食品からだけでは必要量の摂取は難しい。

そのため、サプリメントで補う必要があります。

おすすめのサプリメント

①産婦人科医&管理栄養士によるW監修の葉酸サプリ【メルミー葉酸サプリ】

  • 葉酸:400㎍
  • 鉄:15㎎
  • マグネシウム:136㎎
  • カルシウム:241㎎

妊活中~授乳期までの長期対応のサプリメント。

葉酸だけでなく、鉄やカルシウムなどの必要な成分も入っています。

そして余計な成分は入っていません。

産婦人科医と管理栄養士のW監修のもとに生まれたサプリメントだからこそ、安心して飲み続けられるサプリメントです。

定期便の解約もいつでもできるということなので、私も最近このサプリメントを飲み始めてみました。よさそうならこのまま定期便を続けていこうと思っています。

1日4粒を飲むだけ!

朝と晩に2粒ずつ飲むのをおすすめしているようですが、私は忘れそうなので朝に4粒まとめて飲んでいます…笑

②妊活は夫婦で【ベルタ葉酸マカプラス】

葉酸:400㎍

こちらは葉酸だけでなく、マカや亜鉛など男性にも嬉しい成分がたくさん入っています。

夫婦一緒に飲めるというところがいいですね。毎日の日課として一緒のタイミングで飲むと飲み忘れもないし、男性もこれで妊活に一緒に取り組むことができます。

妊活中に飲むのがよさそうな感じなので、私は次に妊活をするときにこれを夫婦で飲んでみようと思っています。

さいごに

サプリメントは、薬局に行けば手頃な値段で買うことができます。しかし、やはり値段に相当するものがあると思い、私は少し値段がしても通販でサプリメントを買うことにしました。

というのも今までは、薬局で手頃なサプリメントを買っていました。決してこれが悪いわけではありません。自分の気持ち次第なんだと思いますが…

そして、飲み始める時期も遅かった。妊娠がわかってからしばらくして飲み始めたので、大体妊娠2か月くらいから飲み始めていました。

妊活中から葉酸が必要とはなんとなく知ってはいたものの、「妊娠してからでいいか」なんて軽い気持ちで考えていました。

だからとは限りませんが、我が子は二分脊椎症です。

私がもう少し早くから葉酸を飲み始めていたら…

ケチらずにもう少し値段の高いサプリメントを飲んでいたら…

と後悔せずにはいられません。

もちろん葉酸のせい、サプリメントのせいだけではありませんが、もう二度とこのような後悔を残したくないので、できる限りのことはやっておこうと思い、サプリメントの種類を変え(授乳期からですが笑)、次回妊活する際の参考にしようと思っています。

ぜひ皆さんも葉酸を甘くみず、妊活中~授乳期までしっかり摂取してくださいね!

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