MFICUってなに?一般病棟となにが違う?どんな入院生活になる?お金はいくらかかる?とわからないことだらけでした。が、ネットで検索してもなかなかMFICUの情報は出てこない…困った。となったので、私が知りたかった情報を主に紹介します。
Contents
MFICUとは
Maternal Fetal Intensive Care Unit の略。
日本語訳すると母体胎児集中治療室という意味。
MFICUに入院する人
重症妊娠高血圧症候群
前置胎盤
切迫早産
多胎妊娠
胎児の重いトラブル
など、ハイリスクな出産となる可能性が高い妊婦さんとその赤ちゃん。
妊娠22週〜生後1週間未満の期間の人が対象。
MFICUの体制
病棟には産科医が24時間体制で待機。
助産師1人に対して患者3人までの担当。
そんな安心の手厚い看護を受けることができる病棟。それだけハイリスクな人しか入院することはできない病棟のようです。
MFICUの病室
私が入院していた病院のMFICUについてです。
個室(トイレ・シャワー・冷蔵庫・テレビ付き)
なにかあったときに病室ですぐに処置ができるように、酸素・モニターなどは常備されている。そのため部屋はそれなりに広さがあり、棚は壁に埋め込み式のがひとつくらいと余計な物はない。
面会について
面会時間は病院によると思うのであえて書きません。
面会者の制限があり、15歳以上の親族のみです。簡単に言うと配偶者と両親のみ。自分の兄弟もOKだったかな。友達とかは面会できません。
お見舞いに行くよーなんて言ってくれる友達もいましたが…残念ながら会えない。とにかく一日中時間を持て余してるので、友だちが面会に来てくれたら時間が過ぎるのがもっと早く感じただろうなぁと思った。MFICU病棟ではなくてロビーとかで面会することは可能みたいなことも書いてあったが、そもそも絶対安静なので移動することは考えられなかった…
MFICUの1日の流れ
6:00 起床
6:30 検温・心音チェック
7:00 朝食
10:00前後 NSTモニター検査
12:00 昼食
15:00 検温・心音チェック
18:00 夕食
20:00 検温・心音チェック
21:00 就寝
私は子宮収縮抑制剤の24時間点滴の治療もしていたため、2〜3時間に1回は助産師さんが点滴のチェックに来ていました。子宮収縮抑制剤はかなり強い薬なので、投与量は厳重に管理されているようです。副作用もとても強く、これがまた辛かった。
食事について
食事は3食病院食がでます。カロリー・塩分などがしっかり計算されたバランスのよい食事。味が薄めですがまぁ食べていれば慣れます。笑
食事制限は私は特になかったため、おやつは自由。妊婦なので糖分や太りすぎには気を付けなければいけないので適度な量で食べていました。動いていないのでお腹がすくことはあまりなかったので、気分転換というか1日の至福タイムとしておやつをとりいれていました。
飲み物は1日2㍑くらい飲むことが推奨されていたのでこまめにたくさん飲んだ。しかし自動販売機まで行くのも車イスで助産師さんの付き添いが必要であったため、申し訳なくてなかなか頼みづらく行くことができなかった…そのため、私は2㍑ペットボトルを家族に箱で買ってきてもらってストックしておきました。主に水。病室内が快適な室温なので常温保管で問題なし。冷蔵庫も横に倒せば2㍑ペットボトルも入った。とにかく水分補給は大事なのでいっぱい準備しておくべき!
シャワーについて
シャワー付きの個室だったので何時に入るとかの予約はいらず、自分の入りたい時間に入ることができた。ただし、なにかあったときにすぐ対応してもらえるように助産師さんや先生の人数が多い時間帯(昼間)に入る。入る前に助産師さんに点滴を一度とめてもらうのでいつでも勝手に入っていいわけではない。
そしてシャワーに入っていいのは許可がおりた日のみ!絶対安静のため、極力動かないようにしたいところなのはもちろん、その日のお腹の張り具合や赤ちゃんの元気具合によってシャワーはやめましょうと言われる日もある。先生、助産師さんの判断となる。検査などによっても入れない日はある。
そもそもが絶対安静の一日中ベッドの上生活なので1日2日シャワーに入れなかったところでなんの問題もない。が、寝汗をかいた日や検査などがあった後などは入りたくなる。そして、シャワーの時間は気分転換にもなるからできるだけ入りたいとは思った。どうやらMFICUに入院している人達は2,3日に1回のペースでシャワーに入る人が多いようです。点滴をもたせるためにもシャワーはあまり頻回じゃないほうがよいらしい。でも、シャワーに入れない日が何日か続くこともあるので入れるなら入りたい!と思い私は比較的よく入っていたほうだと思う。笑
シャワーの時間はなるべく短く!10分を目安に。長く熱いお湯にあたるのもよくないし立つ時間も少ないほうがいいので。
シャワーに入るときは助産師さんが点滴を一度とめてルートの部分だけラップやビニールでぐるぐる巻きにしてくれる。水が入ってしまうと点滴の針は刺し直しになってしまうので…。ぐるぐる巻きにしてくれても水は多少入ってしまうことがあるので自分でも気を付けるようにするとよいです。
入院中のあるとよい持ち物
下着、バスタオルなど皆当たり前に持ってくるものの詳細は省きます。
小銭
自動販売機に行くなら多めにあるとよい
寝間着
室内は適温なので半袖でよい。足は冷えないように長ズボン。
ストロー
500mlのペットボトルにさせる長さのものがあれば起き上がらずに飲むことができる。極力起き上がらないですむように工夫。
Wi-Fi
病院によっては無料でWi-Fiがついているところもあるらしい。病院によってはレンタルWi-Fiをしているところもあるみたい。ネットサーフィンをする時間がありすぎるので、ポケットWi-Fiの持参をおすすめします。1か月から契約可能で解約金もかからないここが一番よかった!
Wi-Fiがあれば、動画見放題サイトに登録すべし!
1か月無料体験なんかもあるので、1か月だけ試してみるのもちょうどいい!
いろいろサイトはあるので時間はたっぷりあるし、何種類か登録してみるのがおすすめ。
DVDがみれるもの
DVDプレーヤーやパソコンなど。DVDがみることができればだいぶ時間も過ぎるのが早くなる。ここぞとばかりにDVDをたくさん観るとよい!
コンパクトに折りたためるし割と安いものもあるので、これひとつあると本当にありがたい。
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DVDを借りるならツタヤレンタルが便利。自分で選んで面会者に受け取ってきてもらうっていうパターン笑
イヤホン
個室だけど一応イヤホンがあるとよい。音楽聴いたりするなら尚更。
時間をつぶせるもの
本や漫画。裁縫をしたりするのもよい。基本起き上がらないほうがよいので、寝ながらできるものを持っていったほうがよい。子宮収縮抑制剤の点滴があるなら、副作用が強いので細かい作業は難しいかもしれません。
綿棒と爪切り
意外と必要。長期入院になるならマストアイテム。
円座クッション
そのまま出産になるかもしれないので産後のマストアイテムは持参しておくべき。普通分娩なら円座クッションは重宝しますよ。私は産後の食事のときに痛くて座れないことに気が付き、すぐに買いに行ってもらいました。笑
アイマスクと耳栓
夜中も数時間おきに助産師さんが点滴のチェックに来るので敏感な人はあるとよい。私はただでさえ病院に来てから眠りが浅くなっていて、さらに敏感になっていたから助産師さんが来る度に起きていた。笑 そーっと来てくれていたけどそれでも気になった…アイマスクと耳栓があればよかったんだ!と気付いたのが遅すぎました…。
室内の履き物
転んだら大変なので脱ぎ履きしやすくて、すべりにくいものがよい。底がフラットなサンダルやクロックスが使いやすい。
思い出したらまた随時追加します!
入院費
MFICUは全室個室。なんと1泊6万円近くするとか…。さすがにそれは支払えないので一般病棟にしてくれー…と思ったが。自費の個室ではなく高額医療制度の対象になる個室のようなので、高額医療制度の範囲内で支払いはおさまるとのこと。安心です!
高額医療制度の1ヶ月の上限額+食費
が月々の支払いになります。
これにプラスで自費の検査や治療などがあれば追加されます。羊水検査などは自費ですが、基本的に自費でかかるものは事前に確認があるはずなので明細書をみてびっくり!っていうことはないはず。
退院時の注意点
入院が長期になればなるほど、体力・筋力は衰えています。絶対安静でほぼ寝たきりの状態なうえ検査などの移動も車イスの場合もあり、歩くことがほぼありません。なので、退院前に少し歩く練習が必要。笑
私は車まで辿り着くので精一杯でした。荷物はガラガラひけるキャリーケースにいれると杖代わりになり、少し体の支えにもなるので便利です。一人で電車で帰ろうなんて思う人はいないと思いますが、誰か付き添いがいないと本当に危ないので助けてもらいましょう!
退院後は自宅の階段でさえ休み休みじゃないと登りきれなかったです私は…。軽いストレッチなどから始めて少しずつ衰えたかたくなった筋肉をほぐしていきましょう。
産後は無理なくゆっくり休みましょうと言われていますが、それ以上に長期入院した人はゆっくり休みましょう!体の回復には少し時間がかかります。
さいごに
私は切迫早産と胎児発育不全での入院となったので、私自身は元気でした。だから辛かった!赤ちゃんのためなら頑張れますが私は赤ちゃんがどうなるかもわからない状態だったので、頑張るモチベーションが持ち続けられず、尚更辛かった!でも母が投げ出したらそこで終わりなのでひたすら耐えて頑張り続けました!
動かないから眠くもならないし、赤ちゃんのことを考えると更に眠れなくなるし、ストレス過多でも不眠になり、その影響もあってか入院してから血圧も乱れ始め、入院が悪影響?なんて思ったりもしました。
でも今考えれば、毎日何回も赤ちゃんの心音確認してもらえて、ちょっと具合悪いなぁと思ったらすぐに助産師さんに伝えることもできて、診てもらえて、不安なことがあったらすぐにナースコールで対応してもらえて、なんて恵まれた安心の環境で出産まで診てもらえていたのだろうと思えます!あくまでも今だからそう思えるのであって、入院中はただただ辛いだけだった…。
次にまた入院することになったら、今度はもっと精神的にもゆとりをもって入院できる気がする。笑 …いや、できることなら入院したくはないけど。
でも本当に安心の空間です。入院している方々、今は本当に辛い時間だと思いますが、少しでもよりよく元気な赤ちゃんを産むために、頑張って耐えてください。よい方向に考えるのであれば[なにもせずゆっくり過ごせる休息の時間]なんですよこの時間は。
“母は強し”
がんばりましょう!
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